ハヤチネウスユキソウ
(キク科ウスユキソウ属)
早池峰山(岩手県)
早池峰山特産種。小田超(おだごえ)登山道を登り始めて、はじめの頃に目にするのはミネウスユキソウであるが、しだいに標高が上がってくると本種が現れてくる。蛇紋岩地の特産種でもある。
同じ蛇紋岩の山である尾瀬の至仏山ではホソバヒナウスユキソウを見た。この他にも日本にはウスユキソウの仲間はたくさんある。ヨーロッパではエーデルワイスと呼ばれ、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でも歌われて有名になっているが、日本の方が本場なのでは、などと思っている。
白い綿毛の役割は知らないが、高山の強い紫外線に対する防除システムとして発達したのではないだろうか。ニュージーランドの高山帯にも「サウス・アイランド・エーデルワイス」とか「ノース・アイランド・エーデルワイス」、あるいは「○○デイジー」などと呼ばれて、葉の形態はだいぶ異なるものの、同じように綿毛を持ったキク科の植物がある。
下の写真はハヤチネウスユキソウが生えている様子や環境が分かるかな、と思って撮影しておいたもの。
早池峰山はウスユキソウの山だね、とは一緒に登った妻の感想。確かに、ほんとうにウスユキソウがたくさん見られた。
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