中国 九寨溝・黄龍の野草 その2
シュウメイギク(キンポウゲ科)
この九寨溝・黄龍の旅で見た野草の中で唯一、名前と科名がはっきり分かったもの。
現地でもらった日本語のパンフレットに書いてあったように記憶している。
キンポウゲ科であるにもかかわらず、キクと名付けられているのは、写真でもわるように、めしべの面積が広く、さらにそれを取り巻くおしべが多数集まっているようすが、キク科の花に似ていることからではないか、などと想像してみるのだが、どうだろうか。
ツリフネソウの仲間か?
深く切れ込みが入っている葉の様子を見ると、キンポウゲ科かな、とも思うのだが、花に長い距がって、下に曲がっているところなどは、ツリフネソウに近いかな、などと思ってもみる。いかがでしょうか。
キンポウゲ科のDelphinium(飛燕草属)の植物とのことです。(神戸大学の小菅先生より教えていただきました。2014年9月)
ダイコンソウ?
花の様子はダイコンソウとよく似ている。
しかし、ダイコンソウの茎には毛はないのに、これには短い毛がある。葉の形は写真では判断できないし、覚えていない。
ウーム????・・・分かりません!
明らかにシオガマ(ハマウツボ科)の仲間
(シオガマギクの仲間は、以前はゴマノハグサ科に入れられていたが、最近の系統学的研究によって、ハマウツボ科に移されたということを神戸大学の小菅先生に教えて頂いた。 2014年9月)
これもシオガマ(ハマウツボ科)の仲間
日本でこれに一番近い種はヨツバシオガマかな、と思う。花の色模様などはほとんど同じといって良 いように思う。しかし、口ばしのような花弁が日本のヨツバシオガマはこの種のように長くはなく、反り返りもしない。
全く同じではないものの、ヨツバシオガマにかなり近い種と言えると思う。
タデ科のイブキトラノオに近い!?
花穂の下部がムカゴのようになっているようにも見えるが、日本のムカゴトラノオはムカゴの部分は赤褐色になっている。この種の場合は、単に下部は花期が終わったもので、跡が残っているだけなのかも知れない。
いずれにせよ、タデ科の植物には間違いないであろう。