クワガタソウの仲間
花弁4枚で左右相称。そして長いおしべが2本、クワガタムシの角のように出ている様子から、クワガタソウの仲間であることは、間違いないであろう。
日本の平地では、このように大きなクワガタソウを見ることはない。これを見て思い出したのは、北アルプスの鷲羽岳で見た、ミヤマクワガタである。
3月末から4月まで、平地でよく目にするオオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)も、写真のものよりも花弁に丸みがあり、大きさもずっと小さいが、実はこの花と似たつくりをしていて、長い2本のおしべが特徴的である。
スロベニアでは、ちょっとした草むらで、よく目にしたし、プリトビッツェ国立公園内の草地でも、ごくありふれたものだった。