クルマバツクバネソウ
(ショロソウ科ツクバネソウ属)
三ツ峠山(山梨県)
16年くらい前に、山梨県の櫛形山で見て以来、あまり出会う機会がなかった植物である。このときの写真は姉妹サイトの「山野の植物と山岳地形」に掲載してあるのだが、その写真と比べると、本種の方が葉の幅がやや広く、枚数は7枚。櫛形山のものは、葉がスマートで8枚である。櫛形の方が標準タイプかな、と思う。この時、周りを見て、ほかに同種のものがないかをしっかり確認しなかったので、三ツ峠山のものが、みな写真のような形態だったかは、なんともいえないのだが、通常、この程度の個体変異はあるものなのか、それとも亜種または変種のようなレベルのものであるのか・・・。
本サイトではクロアチアのプリトビッツェ湖群国立公園で見つけた、葉幅が長いツクバネソウを紹介している。比較してみるのも面白いと思う。花の形態はとても良く似ている。
それにしても、ユーラシア大陸の西と東で、似たような植物がよくあるものだ、と思う。そして、東西の間には、似たようなものがあるのだろうか、そんなことを確かめたくなってくる。