(キク科ムカシヨモギ属)
南アメリカ原産の帰化植物。各地に広く分布していて、どこにでも見られる雑草ではあるが、調べてみると面白いことがいくつかある。良く似たものに「ヒメムカシヨモギ」があるが、こちらは北アメリカ原産で、このオオアレチノギクよりも寒さに強く、枝ぶりもオオアレチノギクよりも広がった感じがする。
一つ一つの頭花の様子も微妙に違っていて、オオアレチノギクは下の写真のように筒状花だけで、いわゆる花らしさ、というものがない。ヒメムカシヨモギの頭花もこれに良く似てはいるが、小さな花弁らしいものをつけているので、その点でも区別ができる。
草が生い茂った荒地も、そんなことを考えながら眺めていると、意外に面白いものである。