オドリコソウ(シソ科)
タリン市郊外(エストニア)
あきらかにオドリコソウと見て分かる。人家の庭先に普通に生えていたのだが、日本では山地の限られた地域にしか分布していない。ヨーロッパ原産の
ヒメオドリコソウに追われ、とって代わられようとしている。
「山野の植物と山岳地形」の本邦種と比べると、こちらの方が花弁に毛があり、毛深い感じだ。また日本の種は花弁に赤味がさしているものが多く、葉は本種より大きい。なので、日本に自生しているものと同種とは判じ難い気がする。
キク科であろうと思われるが ・・・
タリン市郊外(エストニア)
花の形は、海岸地域で見られるイソギクや高山で見られるイワインチンなどのキク科植物に似ているが、葉の形が全く異なる。野草としては本邦には分布していないものであろう。ちなみに、下の写真はヘルシンキの沖合いにあるSuomenlinna(海上要塞)の海岸線で撮影したものである。全く当たり前のようにあちこちに咲いていたのが印象深い。何かこれに似たものを園芸品種で見かけたような気もするのだが、ご存知の方は教えて下さい。