ヤマハッカ（シソ科ヤマハッカ属）
8月下旬のこの季節は、何といってもシソ科の野草が幅を利かせる時期である。今回は写真を撮る気になれなかったのだが、同じシソ科のテンニンソウ（おそらくフジテンニンソウ）が他を圧倒して、登山道沿いのあちこちに咲いていた。あまりに多いので、写真に残す気になれなかったのだ。このヤマハッカも負けず劣らず、あちこちでがんばっていた。
静岡県では西部にある小国神社で10月頃撮影したので、ここは下界よりひと月半ほど季節が早いことになる。
下の写真は花を拡大したもの。
オクモミジハグマ（キク科モミジハグマ属）
この植物にもう一度出会えるとは思わなかった。
大げさに思われるかも知れないが、病気をして10ケ月ほど休み、昨年の5月下旬に復帰した、という経緯がある。それで、ここしばらく大きな山に登っていない。実は、この植物を忘れていた。これを見て、「ああ、そうだった。この時期は、ハグマがあったんだよね。」と、かつてのことを思い出したのである。
山の植物を撮り始めて間もない頃から、写真に収めていた植物であった。
高校の生物部の活動で、静岡県西部から愛知県東部にかけて分布しているエンシュウハグマの染色体を調べて核型分析したことがある。
ハグマの仲間には他にキッコウハグマがあるが、これら３種の染色体を比較してみたいな。そんな研究できないだろうか。